危険なお話です。
 マザーボードやグラフィックボードで、故障する原因の上位に位置するのが電解コンデンサの摩耗です。
 最近は「国産コンデンサを使用しています」など、信頼性の代名詞にもなりつつあるコンデンサですが、面積に比例して帯電量が増える電界コンデンサは、小さくするには物理的に限界があります。
 そのため、数十年も前から電解コンデンサはほぼ変わらない状態で基盤に実装されていますが、子供の頃に負荷実験をした事があります。
 当時、私は中学生で、10W程度の無線機を自分で作るべく、ハイパワートランジスタを12Vの整流電源を使ってバリバリ動かしていました。
 あ、アマチュア無線の免許持ってますよ。
 弱電用の安定化電源ではなく、乗用車用のアンペア数の高い単なる整流電源でしたから、ブンブン鳴ってたんですよね。
 単純な構造の分不安定で、使っていると温度が上がって周波数がズレるなんて当たり前でした。
 そんなとき、ふと、目の前にある12Vの電解コンデンサが目につき、何を思ったのか、クリップで両方の足に電源を・・・・。
 12Vの電解コンデンサですが、電流値は小さいので無謀な試みなのですが、面白半分だったのでしょうね。
 負荷熱で中の絶縁体が燃えるか解けるかして終るか、コンデンサ内部でショートし電源のヒューズがパチっと鳴って切れるか、そんな予想しかしていなかったと思います。
 さくっと・・・・
 しーん・・・
 じじじじじ・・・・・
 ぱきーーーーーん! 
 なんと、コンデンサの上部のフタが吹き飛び、あたりはこなごなになった絶縁体が飛びまっしろ。
 天井にはピストルで撃った様な穴がぽっかり。
 親が何事かと思ってすっ飛んで来たことは言うまでもありません。
 よ、横にしておかなくて良かった・・・・。
 やんちゃな少年時代の危険な思い出です。