原発は止める事ができる。
 おそらく、原子力発電に投じてきた多くの資金を風力発電や太陽熱発電に振り向け、LNGによる発電を増やせば代替えは可能だろう。
 しかし、日本には止められないものがひとつだけある。
 太平洋沿岸のプレート運動だ。
 原発の被災も、東日本沿岸の被災も、津波という巨大なエネルギーによって壊滅的な被害を受けた。
 その備えが足りなかった。
 このエネルギーに対抗しうる力を日本は持たなければならない。
  
 日本人は、過去の災害に多くの事を学んできた。
 阪神淡路大震災では、自衛隊の出動が物議をかもした。
 今では災害時の救援訓練を日常行っている。
 レーガン大統領の名を冠した米国最新鋭の「原子力」空母が日本の近くで救援活動を行っている。
 日本全国で阪神淡路大震災規模に耐えうる建築基準で建物が建てられた。
 だから今回の震災で倒壊した家屋は当時より多くはない。
 多くの人々がその命を守ることができた。
 学んだことは大きかった。
  
 だが、残念ながら、多くの方が犠牲となってしまった。
 次は大津波を教訓としなければならない。
  
 日本はODAを通じ、数々の国々に支援を行ってきた。
 また、真っ先に他国の被災地に飛び、救援活動を行ってきた。
 ODAはばらまきだという批判もあったが、それは実を結び、日本人は世界から愛されていることを知った。
 今まで国家など気にしなかった若者でさえ、今では日本人であることを誇りに思っている。
  
 これからの日本が安全であれば、他国はその技術を享受できる。
 原発は止める事が出来ても、地球の鼓動は止められない。
 みんなが少しずつ、何かを我慢して、安全な日本を創る努力をしよう。
 これからは、安全と信頼を世界に輸出しよう。
 私は、被災した中、こんなことのできる日本人を誇りに思う。
 http://www.c7f.navy.mil/imagery/galleries/monthly/2011/03-March/slides/110323-N-1003M-097.htm