リクエストの多い宇宙のお話です。
 磁石はご存じですよね?
 小さな磁石でも、ハサミ位は待ちあげる事ができませんか?
 ハサミが磁石に引き寄せられ、持ち上がるという事は、磁力が重力に勝っていると言えるのです。
 宇宙のエネルギーは4つの要素、「強い核力」・「弱い核力」・「重力」・「電磁気力」で作られており、その広がりとともに、それぞれの要素が枝分かれしてきました。
 そのため、それぞれの要素の力加減は共通であるはずでした。
 しかし、なぜか「重力」だけが極端に弱いのです。
 では、「重力」はどこに消えてしまったのでしょうか。
 この問題は素粒子論からも研究され、ホーキング博士もこの謎との戦い、つまり宇宙創世の謎を追っています。
 その答えに最も近いと言われているのは「超ひも理論」で、非常に注目されています。
 宇宙はすべて「ひも」のようなもので出来ているという理論です。
 簡単に言うと、その紐の隙間から「重力」が外の世界(!)へ流れてしまったと言う事なのです。
 これが何を言い表しているか。
 つまり、この宇宙は3次元ではなく、多次元であり、ひよっとするとあなたの近くに小さな別次元への入口があるかもしれないという事です。
 ちなみに、超ひも理論による「ひも」が存在する次元は10次元です。
 SFにしか存在しないと思っていた多次元が、なんとも真面目に研究されているのです。