| | | | | | | | | 2022/10/28 10:34:19 プライベート♪ | | | ライフスタイル | | | 何度でも訪れたい場所はやっぱり長野県 | |
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まだ結婚する前に長野県を訪れ、少し雪の残る周囲の景色に心をときめかせた思い出があります。なぜかあれから数年経っている今でも、その時の光景が焼き付いています。その時私が見たのは、自分の向かう方向から視線を一瞬外し、ふと後ろを振り返ってみた光景だでした。美しい白樺の木々、朝露に濡れた緑の景色がより透明度が高く映って、くぎ付けになってしまったのでした。
旅行は好きだけれど、それほど旅行にも行けなかった私は、記憶の中にこれほど美しい景色がないのもあって、「また行きたい場所」を聞かれたら、決まって長野県と答えています。けれどたいていなぜか笑われるのです。先日もその質問に前述の回答をしたら、その場にいた全員があきれた顏をしていました。一瞬、凍り付いた？と思うような反応にすかさず、「え。おかしいかな？」と聞いたら、「だってぇ〜。何もないところじゃん。もっと・・ディズニーランドとか、ないの？」と言われてしまいました。
勿論、それはそれで楽しめるのはわかっています。ディズニーランドに限らず、どこに行ったとしても日々の生活圏から離れるだけで新鮮で楽しいと思うからです。けれど、長野県は何もないところじゃないけどな、と一人寂しく笑いました。そんなこともあって、私は長野県に行きたい、という話しをあまり人にしなくなっていました。
そんなある日、娘がすごい情報を持ってきたのです。
「お母さん、彼と昨日、すごいもの見てきた。人生で一番綺麗と思った。」と。それが「阿智村」という、長野県の本当に自然以外何もない場所らしいです。
娘は、普段景色に対する興味が薄く、景色に感激する、ということがまずありません。そんな娘が「もう一度行きたい」とまで言ったその場所を調べてみると、写真で見ても暫く見とれてしまうくらい美しい星空で、2006年に環境省「日本一星空の観測に適した場所」と認定していたのだそうです。なんでも、夜空の明るさの数値が極めて高いのだそう。当然、その美しさを求めて観光に訪れる人も多く、今現在も毎年増え続けていると知りました。
そんな話題になっている場所があって、なんだか私は、ずっと思い出の中にいた長野県の景色も、間違いなく素晴らしいものと認定されたような気になってしまいました。そして唯一あの日、私が見た私だけの景色は、誰の撮った写真にもないことでしょう。
「どうだ！長野は何もないこと（こそ）が、素晴らしいところだったんだ！」と、今更ながら声を大にして叫びたい思いになってしまったのでした。
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